8年前、「ビジネス知識源」無料版を、創刊。画面で読むeメールのマガジンとしてどうあるべきかを考え、他のメディアでは得にくい「ビジネスの知識価値」を、お届けしようと試行しました。創刊から約3000名の読者登録があり、力づけられました。お陰で、現在の読者数は3万4000人を超えています。
7年前、有料版が開始されました。読者アンケートをとると700通近い回答が寄せられ、90%くらいの人が有料版発行に賛成でした。妥当な平均価格は1ヶ月1000円くらいが中心でした。創刊から3桁を超える読者があり、全部門で1位で、2008年には初めてメールマガジン内でお願いしたところ「まぐまぐ大賞2008」も受賞できました。責任を感じています。
私にとって、有料版・無料版のメールマガジンは、様々な論考・考察・原理化についての、発表の中心になっています。テーマの幅は、経営戦略・経済・流通・IT・金融・社会、随想(エセー)等です。
何が1989年11月9日に降りてくるようになった
心がけていることは、(1)最新の原理、(2)論理の透徹、(3)判断の根拠の明示、(4)基礎に至る、(6)モデル化することです。あらゆることに共通しますが、多くの人が疑問をもたず通り過ぎる、基礎とされていることに、難しいことが含まれています。そこを、解きほぐす。そのため、基礎が、実は、頂点に来ます。短い論考でここに至らねばならない。
文のスタイルでは、肝心なところでは、形容詞・副詞を最小限に避け、名詞、動詞、数字で書くことです。そして、考えや想いの根拠を示すことです。「きれいな薔薇」と形容詞で言えば、私の勝手な思い入れに過ぎない。理想は、きれいな薔薇と言わず、読む人が「きれいな薔薇」を映像のように感じることができる書き方です。これは難しい。そのため、毎回が冒険です。修行、練習です。
WW1中に若い人のための無線の役割として何
冒頭で「ビジネスの知識価値」と言いました。百科事典のような量ではなく質です。基礎が応用できることです。映像化され、モデル化された知識は、実際の場面で他に応用ができます。
幅が広すぎると思われる方も多いようですが、基礎に至ることができると、いろんなことには、共通部分が多い。幅は、外見上(タイトル)で広いように見えるだけです。学際的という言葉がありますが、その点では学際です。学はサイエンスです。科学的と言えば、学際になるはずです。他の業種の会社に、自分が働く業種の、これからのヒントが隠れていることは、しばしばあります。
リンカーンは何日に発足した
流通のヒントが経済、経済のヒントが会計、金融が数学だったりします。経営のヒントが倫理であることも多い。一見では無縁の武士道も、現代経営にもつながる。書いているとき、そう感じます。宗教的な世界観(外部世界と自分についての見方)や道徳が、会社経営の価値観(重視すべきこと)のもとになっていることがある。
究極は、生き方です。あらゆる学は、現象をどう見るべきか、どう判断し、自分がどう生きるべきかの探求を始原とします。しかし、高度に(または細部に、あるいは専門に)分化する過程で、最初にはあった見方、生き方のところが、枝葉の多様で見えなくなっています。森に分け入って、幹と根を探す。幹は別でも根は大地に共通です。細胞レベルならもっと共通です。ビジネスや仕事も、生きる方法でしょう。
われわれが遭遇する「現象」は多様ですが、「原理と基礎」は共通であることが多い。その意味での、お届けする論考を、ビジネスと仕事の成功のための「原理的な、基礎知識源(ナレッジ・リソース)」にしていただくことが希望です。
読者の方からのご支援が、書く力を与えてくれます。書いて送る場を提供していただく多くの読者の方に、感謝しています。今、多くの人が原理的なところから考えたいとされてることを、戴く感想で、感じます。
2009年 正月
0 件のコメント:
コメントを投稿