2012年5月11日金曜日

古代遺産と現代社会 - オーストラリアについて / Australia In Brief


ヨーロッパからの移民が到着するまでは、アボリジニとトレス海峡島しょ民がオーストラリア大陸の大部分で暮らしていた。これらの人たちは数百もある言語や方言のうちの一つまたはそれ以上を話し、生活様式や文化の伝統は住んでいる地域ごとに異なっていた。その複雑な社会制度と非常に発展した伝統は、土地との深い関わりを反映していた。

アジアとオセアニアの船乗りや商人たちは、ヨーロッパ諸国の東半球進出以前から何世紀にもわたり、オーストラリアの先住民と接触していた。なかには北部オーストラリアの地域社会と深い関係を築いた人たちもいた。

ヨーロッパ人の入植

1606年3月、オランダ人の探検家ウイレム・ヤンソン(Willem Janszoon 1571-1638)がクイーンズランド州ヨーク岬西岸の地図を作ったのが、記録に残るヨーロッパ人のオーストラリアとの最初の接触であった。同年遅くスペイン人の探検家トレス(Luis Vaez de Torres)が、オーストラリアとパプアニューギニアを隔てる海峡を航海した。

その後2世紀にわたり、ヨーロッパの探検家や商人たちが、当時ニューホランドとして知られていたオーストラリアの海岸線の海図作成を続けた。1688年には探検家ウィリアム・ダンピア(William Dampier)が、イギリス人として初めてオーストラリア北西部の海岸に上陸した。

同じくイギリス人のクック船長(Captain James Cook)が、さらに大陸の東海岸の海図を作成するため、エンデバー号(Endeavour )で南太平洋へ科学調査の航海に出たのは1770年になってからで、クックはここをイギリス領と宣言した。

イギリスはこの新たな辺境の地を犯罪者用の植民地に利用する決定をした。11隻の第1船団が運んだのはおよそ1,500人で、その半数は囚人であった。第1船団がシドニーに到着したのは1788年1月26日で、毎年オーストラリア・デーとして祝っているのはこの日である。

1788年から囚人輸送が終わる1868年までに、およそ16万人の男女が囚人としてオーストラリアに送り込まれた。1790年代初期になると、一般の移民も加わり、1850年代の羊毛産業とゴールドラッシュが自由移民に拍車をかけた。

2012年5月10日木曜日

【コラム】相模原,内科,循環器科,東林間|やまもとクリニック|糖尿病,不眠症,禁煙外来


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ちょこっとコラム13

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によってお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

その93 花粉状況(文:中村優子)

2012年明けましておめでとうございます。
2011年は、観測史上2番目に多い花粉飛散量を経験したシーズンでしたが、皆様はいかがでしたでしょうか?スギ・ヒノキ花粉飛散量は、2011年6月から8月の気象条件、気温、日照時間、降水量に影響されます。9月下旬のスギ雄花の調査結果から2012年春の花粉飛散総数は西日本の一部地域で2011年を上回りますが、全国的に平年の80〜120%との予測です。また、過去10年平均の飛散量は、その10年前と比較して2倍以上になっており、近年の花粉飛散量自体が増加傾向のようです。花粉症の患者数は、推定で2000万人といわれ、6人に1人が花粉症の症状を持つといわれています。対策として花粉症の原因となるアレルギー物質との接点をなくすことが一番なのですが、現実はそういうわけにもいきませんので、ここでは食生活の注意点や漢方薬につ いて記します。欧米化に伴い油脂を使う機会が多くなりました。油も大切な栄養素ですが、油脂の取りすぎは体の炎症を強めることがありますので注意が必要です。また、漢方を勧める先生も今では少なくありません。漢方は、眠くならないことや副作用の少なさ、体を温め花粉症の悪化を防ぎ、体質改善に役立つことなどからお勧めできると思います。早めからの受診をしましょう。

その92 年末年始の食事について・正月太りしないコツ

一年中のうちでもっとも太りやすい年末年始。お正月が明けて何だか体が重いと思ったら、体重が1kg増えている!たった1kgでも痩せるのは結構大変です。こんな事がないように、食べ方のコツを紹介します。

@食事の初めに野菜やきのこ、海藻など食物繊維を多く含む物をたっぷり食べます。血糖値の上昇が穏やかになり、脂肪の合成を防ぐ作用があります。次に肉や魚、豆腐などのたんぱく質を食べます。お肉は赤身や内臓類がカロリー低めです。焼き鳥の皮は高カロリーなので要注意、お刺身は脂肪が少ないのでお勧めです。加工品はカロリーが高めなので、出来るだけ素材そのものをシンプル料理した物を選び、良く噛んで、ゆっくり食べて下さい。最後にご飯です。デザートはぐっと我慢、どうしても食べたい時は� �しの果物かゼリーなどを。

Aお酒は食欲増進作用がありますが、アルコール度数が高いものほど高カロリーですので程々に。ゆっくり飲んで、間にお茶やお水を挟むのがお勧めです。また、利尿作用があるため脱水状態に気をつけましょう。高カロリーの宴会料理とアルコールによる脱水症状で血液ドロドロ・・・お水などで水分補給をしっかりして下さい。

B日常の活動量を増やす。特別なことをしなくても、買い物などで普段より多めに歩く、階段を使う、掃除をする、それだけでも効果的です。

その91 COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

軽い動作で息切れをしたり、せきや痰がずっと続いたりすることはありませんか?それらの症状が1年以上続く場合、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気が考えられます。COPDとは、以前「肺気腫」「慢性気管支炎」とされていた病気をまとめてこのような呼び名になりました。別名タバコ病とも言われ、原因の90%以上は喫煙です。20年以上吸い続けた人の5人に1人は発症するといわれます。現在の患者数は、530万人といわれますが、治療を受けている方は22万人ほどと極めて少ないようです。一旦悪くなった呼吸機能を根本的に治し、元の健康な肺に戻すことはできませんが、少しでも早い段階で病気に気づき治療を始めることで、健康状態の悪化と日常の生活活動の障害を防ぐことはできます。とにもかくにも第一は禁煙です� �タバコの本数を徐々に減らすのではなく、完全にやめることが不可欠ですので自分の意思だけでやめられない方は、禁煙外来などを訪ねてみてください。他の治療法は気管支拡張薬、去痰剤、ステロイド薬などの吸入薬などの薬剤を使用し、病状にあった望ましい呼吸法をマスターし、呼吸を楽にする「リハビリテーション」などが行われています。
日常で気をつけなければならないことは、風邪にかからないことが大事になります。手洗い、うがいはもちろんですが、インフルエンザの流行の兆しがあれば予防接種を受けることが望ましいと思われます。

その90 果物について

果物、食べていますか?毎日、何かしら食べていらっしゃる方もいれば、たまにしか食べる事のない方もいらっしゃいますね。果物には、ビタミンC、カリウム、食物繊維など豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、皮膚、血管、骨を丈夫にしますが、熱に弱いため、生で食べる事のできる果物は、効果的に体に取り入れる事が出来ます。発がん物質の抑制や、ストレスを和らげる作用、免疫力を高める作用もあるため風邪の予防にも効果があります。カリウムは体からナトリウムを排せつすることで、血圧を正常に保つ効果がありますので、日頃の減塩に加えて、果物の摂取をお勧めします。食物繊維はおなかの調子を整えコレステロールの上昇を抑える効果があります。 食べすぎは肥満の原因になりますが、果物は塩分や脂肪分がほとんど含まれていないため、お菓子の代わりにおやつとして毎日適量をお勧めします。一日の果物の量は80kcalくらいです。目安量はそれぞれ、バナナ1本、柿1個、りんご半分、みかん2個、キウイ2個に相当します。缶詰の果物はシロップに漬けてあるため、カロリーは高くなります。果物をよく食べる方は一度ご自分の好きな果物のカロリーを調べてみるのも良いですね。受診の際に栄養士に尋ねて下さい。

その89 ペットボトル症候群にご注意                                  

「ペットボトル症候群」という言葉をご存じですか?ブドウ糖を中心とした糖分を多く含む炭酸飲料、ジュース、スポーツドリンク、コーヒー等を多量に飲む習慣を続けている事でおこる急性の糖尿病です。これらを大量に飲むことで急激に血糖値が上がり、ひどくなると突然の昏睡状態となる場合もあります。血糖値が上がると口が渇き飲料水を飲む、そして多尿になり、さらにのどが渇く悪循環に陥ります。
ペットボトル症候群になる方は10代から30代で肥満傾向がある方に多く、もともと糖尿病の素因を持ち、健康診断で高血糖を指摘されていたのに、そのままにしている人に起こりやすいです。肥満傾向で糖尿病の診断をまだ受けておらず、多尿やのどの渇きがある方は注意が必要です。

一般的な清涼飲料水には1リットル当たり100gの糖分が含まれています。500mlのペットボトル一本には50gの糖分が含まれていることになります。5g入りグラニュー糖のスティックで10本に相当します。のどの渇きにまかせて、糖分の入った炭酸飲料やスポーツドリンクを水代わりに飲んでいませんか?ペットボトル症候群は糖尿病につながる危険があります。暑い時期には汗をかくので、脱水を防ぐために水分補給は大切です。できるだけ水やお茶などの、糖分を含まない飲み物で水分補給をして下さい。

 

その88 快適な眠りの準備

平均的閉経時期から前後5年間、日本人女性のおおよそ45歳から55歳の10年間を更年期といいます。この時期、女性ホルモンが激減し、卵巣の働きが衰え、最終的にその働きが停止する時期を示します。症状は様々で不眠、動悸、疲れやすい、食欲の低下、便秘、肌の乾燥、頻尿、しびれ、いつもよりいらいらするなど多種多彩です。これらの症状はストレスによって増強していく傾向があります。生活に支障をきたすほど症状が強く治療が必要な状態を『更年期障害』と呼びます。更年期は誰にでも現れることですが、誰でも更年期障害になるわけではありません。更年期の症状を辛いと感じる人は多いと思いますが、心身を休ませ、これまでの生活を見直し、少しでストレスが少ない生活をしていただきたいと思います。食事は野菜中心 のメニューにして、脂肪分の多い食材は避け、3食規則正しく取ることが大切です。また、大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをしますので納豆や豆腐などの大豆製品をお勧めします。女性ホルモンが減少すると骨粗しょう症になりやすくなりますのでカルシウムの多い牛乳や小魚などをうまくとりましょう。不安定なつらい症状が続くようであれば適切な治療を受けるなどして、更年期を上手に乗り切りましょう!!!

その87 カンピロバクター食中毒

わが国で発生する集団食中毒の最も多い原因はノロウイルスによるものですが、以前は腸炎ビブリオやサルモネラによる細菌性食中毒が主流でしたが、近年カンピロバクターによる食中毒の発生が多い傾向にあります。一般的な食中毒は夏季に多く発生し、冬季に減少しますが、この菌による発生時期は5〜6月に多く7〜8月にやや減少し、再び9〜10月に上昇傾向を示しています。他の食中毒感染と比較して潜伏期が2〜5日とやや長いのが特徴的です。主な症状は下痢(一日2〜6回続く水様便)、発熱(37.5〜39.5℃)、腹痛、嘔吐などです。家庭での食中毒の予防の3原則は、『食中毒菌を付けない・増やさない・殺菌』です。この3原則に従って食品の購入から食事にいたるまでを注意していく必要があります。過去のカンピロバクター食中毒� ��例から原因食品と判明したものは、鶏肉を中心とした肉類もしくは牛レバーなど内臓の生食によるものが大半であったようです。調理時、十分に加熱処理をし、調理器具や手指を介した生食野菜・サラダへの二次汚染防止などへの注意が必要です。何より日頃の手洗いで菌を付けないことが食中毒の最大の予防です。きちんと手洗いができると、食中毒は40%防げると報告もあります。流水と石鹸で30秒の手洗いを励行しましょう。食中毒は決して軽視はできません。症状が出たら早期受診をお勧めします。

その86 紫外線のあれこれ

紫外線の強さは時刻や季節、さらに天候によって大きく変わります。同じ気象条件において太陽が頭上にくるほど紫外線が強く、5月頃より紫外線の量は徐々に増えはじめ8月に最も強くなります。日中は太陽が隠れていても雲の合間から80%の紫外線が地上に届いていますので十分注意しなければなりません。また、紫外線を浴びても肌の色が黒くなったり、赤くなったり、人によって日焼けの仕方は異なります。これはメラニンと呼ばれる色素を合成する能力に個人差があるからです。遺伝によるらしいですが、日焼けによって皮膚が赤くなるだけで黒くならない人は紫外線の悪影響を受けやすく、皮膚へのダメージも強いようです。また、紫外線は『しみ、しわ、たるみ』の原因になるだけでなく、紫外線アレルギー、皮膚がん、白内 障が発症しやすくなったり皮膚の免疫力を低下させ感染症になりやすくするなど様々な害をもたらします。これから夏本番を迎え、上手な紫外線対策を身につけましょう。外出時は、『帽子、サングラス、日傘』などを使用しましょう。夏の暑い時期には大変ですが、徹底するのであれば長袖がお勧めです。服装の素材はポリエステルと綿の『混紡素材』色は『黒』が紫外線を透しにくいようです。

ちょこっとコラム12

その85 快適な眠りの準備

さて、毎日を元気に過ごし、充実した生活を送るにはまず睡眠が第一です。現在、日本の成人の5人に1人は何らかの眠りに関する問題を抱えているといわれています。加齢とともにねむりは浅くなりますが、眠れない原因は人それぞれです。生活習慣の乱れ、心配事やストレス、嗜好品や治療のために飲んでいる薬によっての不眠、様々な病気による不眠、精神疾患による不眠などがあります。快適な眠りを作る準備として生活習慣を少し見直してみてはいかがでしょうか。昼寝は、昼食後から15時までの時間帯に20分から30分未満がベストです。睡眠薬代わりの寝酒は熟眠感を得ることが無く、飲酒量の増加にもつながりますので注意です。そして、就寝4時間前からのコーヒー、紅茶、緑茶などのカフェイン摂取、1時間前からの喫煙は寝 つきを悪くするといわれます。眠りやすい寝室環境も大切です。睡眠に最適な明るさは30ルクスで、これは胎児がお腹の中で感じている明るさと同じだそうです。フットライトなどの間接照明や青系室内色が脳を休めるのにいいそうです。自分にあった工夫で眠りの質を上げていくことが重要です。眠くならなくても『なんでねむれないの?』と考えないでください。不眠が続き辛くなったら医師にご相談ください。

その84 高血圧治療 減塩編

高血圧症の原因は不明な点もありますが、生活習慣や遺伝などの危険因子が関与していることは十分明らかです。初期にはこれといった症状もないことで 30〜40歳代のかたは8割以上、50代の方は6割以上の方が未治療といわれています。高血圧症をそのまま放置しておくことで動脈硬化をすすめやすくし、 脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などの大きな病気を招いてしまうことになりますので、治療は十分にお勧めします。
治療は降圧剤等の薬物療法と生活習慣の是正です。塩分のとりすぎ、過食や運動不足、ストレスの蓄積、喫煙、過労、睡眠不足、肥満等が血圧を上げる危険因子 ですので生活習慣の見直しの必要があります。そこで今回は塩分制限について詳しく紹介します。現在の日本人の塩分摂取量は平均で11〜12gくらいです。 一方2010年日本人の成人に勧められている1日の塩分摂取目標値は男性が9.0g未満、女性が7.5g未満と算定されています。これらから減塩の必要が あります。減塩の工夫として、まずは食事に含まれている塩分の量を知っておくことが大切です。ちなみに梅干1個(2.5g)、焼きちくわ(2.4g)、 ラーメン(5〜8g)です。また、味付けを薄味に慣れてもらうためしょうゆやソースは食品にかけずにつけること、塩やしょうゆの代わりにレモンや香辛料、 酢、香味野菜をつかうこと、減塩しょうゆや減塩味噌を使うことなどがあります。味噌汁は具沢山にし、ラーメンやうどんの汁は3口までとしましょう。外食や インスタント食品には多くの塩分が含まれていますのでできるだけ控えていきましょう、など様々な工夫で減塩に心がけたいものです。

その83 年末年始の食べ過ぎに注意です。

年末年始で食べすぎ・飲みすぎが続き、寒い日はこたつに入ってテレビを見ながら、ついお菓子や果物に手が出てしまった方はいませんか?運動不足もあいまっ て気がついたら体重が増え、血液検査の結果、コレステロール値が高いことを指摘された方はいませんか?高脂血症が続くと動脈硬化を招き、脳梗塞や心筋梗 塞、狭心症などの病気を発症する危険性が高まります。早速、食事の見直しが必要です。食べすぎは、脂肪の過剰摂取を招き、肥満の原因となりますが、1日の 摂取カロリーを適正にすることが大切です。(標準体重(Kg)=身長(m)X身長(m)X22)また、動物性脂肪の摂取は控えましょう。動物性脂肪を多く 含む食品は、バター、チーズ、肉の脂身、チョコレートなどです。コレステロールを多く含む食品(鶏卵卵黄、バター、他)も避けなければなりません。食物繊 維、ビタミンは多く摂取しましょう。食物繊維は、腸管からコレステロールの吸収を抑え体外への排泄を促します。アルコールも1日25g程度までが適量 (ビール中瓶1本、日本酒1合)です。和食料理は穀類を中心に野菜、魚、いも、キノコ、豆腐、海藻などの低カロリーかつ良質なたんぱく質、豊富なビタミ ン、ミネラル、食物繊維などで構成されています。塩分の摂りすぎに気をつけるだけで、理想的な食事になります。食事療法も運動療法も毎日続けることが大切 です。

その82 2011年の花粉飛散予測

2010年の夏は、猛暑が続き、雨も少なく、晴れ日が多かったことから、2011年春の花粉飛散予測の地域差はあっても全国的に非常に多いと予測されてい ます。なんと2010年春に比べ、おおよそ2倍〜10倍といわれています。花粉症などのアレルギー症状は悪化すればしただけ薬が効きづらくなります。花粉 の飛び始める2週間前から症状を抑える薬を使用すること(初期療法)をお勧めします。
初期療法は症状の出現を遅らせることが出来、飛散量が多い時期でも症状を軽くすることができます。また、併用する薬の量や使用回数を少なくすることなどの メリットがありますのでぜひお勧めです。昨年まで症状が無かった方でも突然発症する方は少なくありません。また、くしゃみや水様性鼻水、眼・のどのかゆみ などが続いた場合には医療機関への受診をお勧めします。
例年症状の強い方は、早期の治療開始がシーズン中の症状の緩和に重要です。すでに症状が出ている方も多いようですが、花粉の飛散がたとえ2倍〜10倍とい われても症状が2倍から10倍と強くなるわけではありません。症状はある程度で一定になります。また逆に、飛散数が少なくても症状が軽くなるわけではあり ません。花粉飛散数を参考にしながら、症状にあわせた適切な治療を受けてください。

その81 慢性頭痛

『頭痛もち』と言われる慢性頭痛患者さんは人口の4人に1人といわれ、日常生活に支障をきたす方も少なくありません。多くの方は市販薬で漫然と対処されが ちですが、医療機関で適切な治療を受けることが望ましい患者さんでも受診される方は非常に少なく、慢性頭痛に対する理解が低いことが問題視されています。
慢性頭痛にもいくつかタイプがあります。また一種類の頭痛と複数のタイプの頭痛を持つ混合型があります。なかでも一番多い頭痛は、精神的苦痛や長時間同じ 姿勢を続けることによる身体的なストレスで起こる筋緊張型頭痛です。入浴やストレッチでこりをほぐし、筋肉の緊張を解消することが望ましいようです。次に 多いのは、頭の血管が拡張することによって頭の片側もしくは両側がズキズキと脈を打つように激しく痛む片頭痛です。光、におい、音に過敏になってしまい、 動くと痛みが増します。長時間にわたって痛みが続くことで、日常生活に支障をきたすことも余儀なくされることもあります。はっきりした原因はわかりません が、睡眠不足、生活の乱れ、人混み、サウナ、アルコールなどから誘発されるようです。自分の痛みの誘因を避け、痛くなりそうになったら安静が良いと思われ ます。さらに群発頭痛の患者数は少ないものの、慢性頭痛の中で最も痛い頭痛といわれます。アルコールで誘発される場合がありますので頭痛時はアルコールを 避け、痛みを予測して予防薬を飲むことをお勧めします。慢性頭痛の診断治療は、まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。

その80 帯状湿疹

帯状疱疹は、水ぼうそうを引き起こすウイルスが原因です。体の片側、神経の走行に沿って帯のように発疹が現れ、敏感な神経が傷ついて痛みを感じます。多く の人は子供の頃このウィルスに感染し、水ぼうそうになります。水ぼうそうが治ってもウィルスは体の神経の中に潜んでいますので、疲れが溜まったり抵抗力が 落ちたとき、加齢、手術などの身体への負担が大になった時、このウイルスが勢いを再びもち発病します。皮疹は特徴的であり、経過も幾つかのパターンはあり ますが、痛みを感じた数日後から1週間後に赤い湿疹が出現し、その後水ぶくれとなり、2、3週間かけてかさぶたになっていくという比較的決まった経過を呈 すようです。治療の中心は抗ウイルス薬ですが、休養をとることも大切な治療の一つです。ゆっくり休んで免疫力を高めましょう。
帯状疱疹の痛みは、通常1か月程ですが、皮膚症状がなくなっても痛みのみが3か月以上に及んだ場合を『帯状疱疹後神経痛』と言います。治療には鎮痛剤や炎 症剤などを服用します。また、高齢者の場合は痛みが残存する事が多く、長期にわたって痛みがあることを訴える患者のうちの70%が60歳以上の方のようで す。帯状疱疹後神経痛を防ぐことのポイントは、血流を良好に保つことが大切です。温めるという行為で血管を弛緩させ、交感神経の緊張を緩めることが痛みを 軽減につながる場合があります。

その79 インフルエンザワクチン2010

昨年度、新型インフルエンザは優先接種対象者を中心に、おおよその接種数は2110万から2280万と推定されます。今年のインフルエンザワクチンは、A 型H1N1(新型インフルエンザ)、A型H3N2(香港型)、B型の3種混合のインフルエンザHAワクチンになります。13歳以上の成人の摂取回数は1回 ですが、12歳以下の子供は、インフルエンザに対する免疫力が少ない可能性が高いですので、2回受けることが必要です。また、受験生とか、どうしても仕事 を休めない職業の人とか、喘息など気管支に持病のある人なども、やはり2回接種の方が間違いありません。また、高齢者をはじめ呼吸器や心臓などに慢性の病 気を持つ人は重症化するのを防ぐという意味で十分な注意が必要となります。インフルエンザの予防接種は毎年10月中旬頃から開始されています。抗体ができ るまでに約2週間かかりますから、インフルエンザが流行する1月までに抗体をつけておくとすれば、12月中旬頃までに予防接種を受けておくことがよいで しょう。接種後、個人差はありますが、約5ヶ月間その効果が持続するとされています。ワクチンを接種したにもかかわらずインフルエンザに感染するケースも みられますが、唯一の発症予防手段、合併症の重症化を防ぐ唯一の手段として、ワクチン接種することですのでお勧めします。

その78 中性脂肪

2012年5月7日月曜日

Sasayama’s Weblog


2006/05/29
 
新宿・大久保の淀橋教会で、日野原重明さんのお話を聞く会があるというので、出かけてみた。

この淀橋教会、創立103年目というから、歴史のある教会のようだ。

中田重治と「東洋宣教会」の二人の宣教師とが意気投合して1901年に神田神保町に開設した中央福音伝道館を端緒とした、日本のホーリネス教会の最初の教会のようだ。
1904年に、この流れで、「柏木聖書学院」として設立されたもののようだ。

今回の日野原さんの冒頭でのお話によると、日野原さんは、この淀橋教会の第四代牧師の小原十三司さん(1942年6月26日戦争反対を唱え、官憲によって投獄されたという、ご経歴を持つようだ。ご遺言に「、"リバイバル、リバイバル"」と、いわれたという。)の最後を、医師として、看取られたということだった。

私のような仏教徒からすれば、そんなことは、ともかく、パイプオルガンの設備がいい、新装成った新教会の建設費、20億円のうち、10億円が寄付で集まったのは、すごい、などの、あらぬ下世話な方向に関心がいってしまう。

肝心の日野原さんのお話だが、「「信仰と望みと愛」の中で、一番大切なのは、愛であるが、その愛も、与えられる愛と、Tender Loveとがあって、後者は、許す、忍耐強い愛である。」とされていた。

そのためには、仕返しをしない人生が大切であるとされた。

そして、すべてを洗って、和解(Reconcile)することから、その愛は始まるとされた。

また、人間の存在とは、生きたいと願っているあらゆる生物の中に生きているのが、人間であるとされた。

更に、本当のものは、見えないものであるとも、言われた。

私は、日野原さんについては、ブログ記事「日野原重明さんの「理想の死に方」」
の中で、「日野原さんは、人生の終わりの時には、フォーレのレクイエムを聴きたいとされている。」と書いたことがあったが、今回の講演の中でも、「フォーレのレクイエムの第3楽章のあたりで、人生を終えれば、理想的だが、あまり、音楽のテンポが早くなっても、これまた、こまる。」などと、冗談を言われていた。

最後に、日野原さんは、 イギリスの詩人ロバート・ブラウニング(Robert Browning)の詩の一節「「小さな円を描いて満足するより、大きな円の、その一部分である弧になれ」(ブラウニングのサイトの25ページ「Abt Vogler」の中の「On the earth the broken arcs:in the heaven,a perfect round.」の部分を指されているのでしょうかね?

こちらのサイトもご参照)の言葉で、講演を締めくくられた。

ところで、ここの教会には、専属の聖歌隊がいて、当日は、「What a friend we have in Jesus」、「How Great Thou Art」、「Amazing Grace」、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」(CW.Gluck "Orfeo ed Euridice")のなかの 「精霊の踊り」(Dance of the blessed spirits)、「Ortonville」などを歌っていた。

日野原さんも、この教会の聖歌隊が、日本一のカントラムになるのではないかと、賞賛されていた。

ちなみに、日野原さんは、日本音楽療法学会の会長もされている。

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2006/05/19(Fri)
 
昨日のインドのBSE・SENSEX市場は、史上最高の826.38ポイント、前日比6.76パーセントの大暴落となった。(昨日のBSE・SENSEXのチャートは、こちら参照)

前回の大暴落は、1992年4月28日(このときは、570.42ポイントの下げ)であった。

インド株式市場は、今週の月曜日にも、462.91ポイント、前取引日対比3.77パーセントの下落を示し、これは、2004年5月17日以来の下落率であった。
しかし、その後、持ち直しを見せてきたところだった。

毎年、雨期前に、インド株式市場の調整は、あるが、今回の大暴落は、外国投資家(foreign institutional investors (FIIs) )に対しての課税(the Central Board of Direct Taxes (CBDT) )強化のうわさがひろまったためであった。

そのうわさによると、当局は、現在の外資のインド株式市場への流入を、取引業者-トレーダー−とみなし、これに対して、41パーセントの課税を強行するであろうとのうわさである。

5月25日に、これに関するガイドラインが発表されるとのことであった。

現在は、外国の機関投資家は、投資家とみなし、短期資本所得税10パーセントを課されているだけである。

大暴落の取引市場の状況を受けて、インドのP. Chidambaram大蔵大臣は、急遽、記者会見を開き、「いかなる外国の機関投資家も、トレーダーとは、みなさない。なぜなら。これらは、インド国内に、恒久的なオフィスを有していないからだ。」として、それらのうわさを否定した。
参照「Foreign investors aren't traders - Chidambaram」

しかし、市場では、この大蔵大臣の釈明が、市場終了後に行われたことに対してのうらみ節も聞かれたようだ。

このサイト「New CBDT rules may send wrong signals」では、「火の無いところに煙は立たない。」(There is no smoke without fire.)と、大蔵大臣の否定発言に対しても、揶揄的である。

また、今回のインド株式市場での大暴落が、今後の他のアジア市場にも、波及するのではないかとの懸念もある。

インド市場に流れ込んでいる外資は、昨日だけでも、九千四百二十万ドル売られたとされる。

参考「Record fall takes Indian market down by nearly seven percent」

2006/05/21 追記 暴落したインド株式市場は、もちなおせるのか?

「Gale of fear sweeps markets」では、先週木曜日と金曜日にわたって暴落したインド株式市場の今後について、コメントしている。

それによると、今回のインド株式指示用の暴落は、インド政府による外国機関投資家に対する課税強化のうわさとともに、アメリカのインフレ懸念の要因もあったという。

すなわち、アメリカにおけるコアインフレが、2.1パーセントから2.3パーセントに上昇したことが大きいという。

これによって、アメリカのFOMCは、6月に再度利上げに踏み切るのではないかという観測が強くなった。

同時に英国における利上げの可能性も要因としてくわわった。

今後の見通しについて、投資銀行は、一様に楽観的である。

ゴールドマンサックス証券は、「インド株のエクイティ評価は依然として魅力的であり、キャッシュサポートは、依然として強含みである。なぜならね今回の下ぶれのリスクは、そんなに大きなものではなかったからだ。」としている。

しかし、ファンドマネージャーは、「今回の暴落後のリバウンドは、そんなに強くはならない。」としている。

また、ある海外投資家は、「投資家は、近々、高金利時代が到来するのではないかと、おそれている。このリスクのほうが、もっと高い。」という。

2006/05/22 追記 インド株式市場は一時取引停止するなど、大混乱

今日のインド株式市場は、午前11時55分にBSEインデックスが、10パーセントの降下を見せた時点で、一時間の市場閉鎖が行われ、その間に、インドの大蔵大臣P Chidambaram などから、「パニックになる必要は無い、流動性の危機は無い。」との声明の後に、再開した。

今回の急落は、ブローカー筋が追証の証拠金差入不足に陥ったため、その準備のための換金売りが殺到したと思われる。

更に、今回の暴落の要因となった外国投資家に対するthe Central Board of Direct Taxes (CBDT)課税強化問題について、「外国投資家を単なる投資家かトレーダーと見るかについては、依然、疑問点が残る。」との見解の表明も、これに追い討ちをかけたものと見られる。
参照「Sensex above 10,500; FM says don't panic」

2006/05/23 追記 昨日のインド株式市場のパニックを引き起こしたのは、次の文言

昨日、インドのCBDT(The Central Board of Direct Taxes)が、外国投資家を投資家とみなすか、トレーダーとみなすかについての声明を出したが、その中で、次の一節があったことが、インド株式市場の一時閉鎖を引き起こすほどのだニックを引き起こしたと、このサイト「Tax scare leaves Sensex swinging」では見ている。

その一節とは、

「外国投資家を、投資家とみなすか、トレーダーとみなすかについては、依然、事実上の問題(question of fact)として残っている。これを評価するものは、結論に達するまでに、全体の事実と状況とを、テークノートしておく必要がある。」

("Whether a person purchasing and selling shares or securities is a trader or an investor remains a question of fact. The assessing officer would have to take note of the totality of the facts and circumstances before reaching a conclusion," )

の部分であった。

2006/05/24 追記 インド株式市場の大暴落は、大蔵大臣罷免問題にまで発展

インドのインド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)は、今回のインド株式市場の大暴落は、大蔵大臣であるP.Chidambaram氏の不適切な声明にあったとして、大蔵大臣罷免を要求した。

大蔵大臣は、この問題について、インド議会に対して、何の説明も行っていないとしている。

インド人民党の党首であるV.K.Malhotra 氏は、即刻の大蔵大臣の辞任を求めている。

また、インド議会のインド人民党の議員会議からも、同様に要求があった。
参照「Sensex crash: BJP demands FM's resignation」

なお、このサイト「Markets? It's over-regulated for a politician」では、いかに、インドの国会が、株式市場の思惑に無知で、市場を混乱させる政策を無神経にうちだしているかについて書いている。

2006/06/02 追記 インド株式市場の混乱収まらず。

先月、5月18日の大暴落に始まったインド株式市場の混乱だが、月が替わっても、一向に、その混乱が収まる気配がない。

昨日は、BSE SENSEXは、前日比3.15パーセントダウン、または、327ポイントダウンの、10,071.42インド・ルピーとなった。

また、The S&P CNX Nifty も、108ポイントダウンの、 2962インド・ルピーとなり、3000インドルピーのラインを6ヶ月ぶりで、下回った。

BSE SENSEX構成銘柄のうち、1968銘柄がダウン、42銘柄が、横ばい、上昇を見せた銘柄は、わずか、404銘柄であった。

特に、金属、自動車関連銘柄の落ち込みが激しかった。

外国投資家の資金の引き上げ傾向は、著しく、これに、アメリカの金利引き上げ継続が確実視されてきたことも、てつだって、ディーラーの一部では、BSE SENSEXは、7500インドルピーの線にまで、落ち込むのではないかとの観測もある。

一方、インド政府は、昨日、2005年度のGDP=国内総生産の伸び率がプラス8.4%の、予想を上回る高い成長率を記録したことを発表したが、いかなる良いニュースもかき消すほどの、インド株式市場の下落ぶりであった。

参照

1060602/asp/business/story_6301271.asp

india/news/localmarkets/sensexnifty/
marketswhackedagainniftyshutsbelow3000/23/55/article/217687

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2006/05/04
 
このほど発表されたアメリカの鳥インフルエンザ感染拡大に対処したパンデミック対策計画「Implementation Plan for the National Strategy for Pandemic Influenza」は、233ページに及ぶ大部なものであるが、相当総合的な対策だけに、評価がある一方で、これだけの対策をするだけの予算措置はなされているのかという批判もあるようだ。

このサイト「Bird flu plan lacks a key detail」では、現在措置されている鳥インフルエンザ対策予算のほとんどは、ワクチン開発と抗ウイルス薬備蓄費用に消えてしまって、地方対策に使えるのは、そのうちのたった5パーセントに過ぎないとしている。

専門家によれば、緊急患者ですぐに一杯になってしまうと見込まれる地方の病院の整備と健康管理費用だけでも、50億ドルは必要との見方をしている。

「Chapter 9 - Institutions: Protecting Personnel and Ensuring Continuity of Operations」の部分にある「パンデミックになったばあい、就労人口の40パーセントが数週間、職場を離れなければならない」ことについて、「Bird Flu Plan 」では、the Central Shenandoah Health District のDoug Larsen博士は、支障ないとしている。

なお、この対策発表での記者会見で、報道官は、「Mitigate」という言葉を盛んに強調されていたが、なるほど、この計画の中には、この「Mitigate」という言葉が、随所にちりばめられている。

つまり、その意味するところは、疾病の拡大に対するミチゲートであると同時に、社会的・経済的なインパクトに対するミチゲートを含めた、広い概念での影響緩和(Mitigate illness, suffering,and death、Mitigate impact to economy and society)を意味しているようだ。

画餅に終わらないことを祈るのみだ。

2006/6/31  追記 「Pandemic Planning Update II」について 

米国のpandemicflu.gov に下記のレポートが出たとの情報を、Chaosさんからいただきました。

現状と準備状況について、コンパクトにまとめられているとのことです。

Pandemic Planning Update II

この中で、12ページ目の次のチェックリストが、参考になりました。

霊安施設(Mortuary Facilities)なんてのもあって、ギョッとしますが。

Available Checklists:
State and Local
Individuals and Families
Business
Schools (K-12)
Faith-based and Community Organizations
Medical Offices and Clinics
Home Health Services
Long-Term Care and Other
Residential Facilities

Upcoming Checklists:
Law Enforcement and First Responders
Children's Hospitals
Health Insurance Industry
Travel Industry
Mortuary Facilities
Correctional Facilities

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2006/04/28(Fri)
 
ある政治家ブログに「絶縁耐力試験を、メーカーが1000V/1分で試験しているのものもあり、1200V/1秒で試験しているものもあるのは、どうしてなのか?」という議論が延々と続いていたようなので、余計なこととは知りながら、これについてのコメントを書き込んでしまった。

ご同業の政治家ブログにコメントするのは、潔しとしないのだが、どうも、ブログ内の論議で、試験の概念に混乱が見られているようなので、やむにやまれず書き込んだ、といったところだ。

その後、いろいろ、問い合わせがきているので、以下に、まとめの意味で、この点についての集約をしておきたい。

もっとも、私は専門家ではないので、これ以上のことは、経済産業省か、専門家に聞いていただきたい。

IEEEの規定では、試験のカテゴリー(Test categories)として、

Type test (TT)(型式試験、IEC60950第三版では、1.2.13.1規定).

Production sample test(PST)(抜取試験、同上1.2.13.2規定、第三版からの新規用語定義で、製品ロットから無作為に抽出した一定数の試験品に対して行う試験).

Routine test (RT)(ルーチン試験、同上1.2.13.3規定).

の三つがあるとしている。

(IEC60950(IT機器)、IEC60065(家電機器規格)で規定されており、このうち、IEC60950では、「1.2.13.10爆発限界点」の中に規定されている。

このほか紛らわしい概念として、Verification Testsというのがあるが、これは、上記のProduction sample testと同じ概念と見られる。
このように、Production testには、Routine Tests と Verification Tests(Production sample test)とがあり、この両者の違いについてみれば、前者は、line tests でのbatch毎の全品検査であり、後者は、サンプル検査であり、常時のものではなく、検査の必要性に基づいて行われる検査であるといえる。

この両者の違いについては、このサイト「Requirements of the testing for factory producing control」の下部に詳しく書かれている。

このほかにも、Development Tests Prequalification Tests(事前資格審査試験) 、Electrical Tests after Installation (設置後試験)Acceptance tests 、Conformance tests、Factory Acceptance Test (FAT) 、 Site Acceptance Test(SAT)などがある。)

まづ、、「JISC9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:一般要求事項 」のなかの13.3ならびに、「付属書A製品検査の試験」を見ていただきたい。

(JISのサイト

Type Testについては、
「13.動作温度での漏えい電流および耐電圧」(25ページ)の中の「13.3.絶縁部には、50Hzまたは、60Hzの正弦波形電圧を1分間加える。」(26ページ)とあり、その下の「表4.耐電圧試験電圧」の規定がある。

Routine Production Testについては、
「付属書A(参考)製品検査の試験」(83ページ)に「A2.電気耐電圧試験 約50Hzおよび60Hzの周波数の実質的に正弦波形の電圧を、機器の絶縁に1秒間加える。」とあり、以下に「付属書A.1.試験電圧」が掲載されている。

JISの電気分野は、IEC規格と整合がとられており、このJISC9335-1に対応するIEC(国際電気標準会議規格)はIEC 60335-1 (「Safety of household and similar electrical appliances-Part 1: General requirements」)(日本での規格名は、J60335-1)である。

この「IEC 60335-1」の日本版である「J60335-1」においても、23ページ「16. 漏洩電流及び耐電性」に「16.3 16.2 の試験を行った直後に、絶縁部分に周波数が50Hz又は60Hz の正弦波形の電圧を1分間加える」とあり、「表5 − 加える試験電圧」に、加える電圧が記載されている。

さらに、冒頭において、「この電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準は、IEC 60335−1(1991),Amd.No.1(1994),Amd.No.2(1999)に対応している基準である。」(2ページ)とし、「4. 試験に関する共通条件」(5ページ)において、「 4.1 当規格に基づく試験は、型式試験である。」としている。

この「IEC 60335−1」の第4版(2001-05)の付属書A(Annex A (informative) Routine tests )において、「1200V1秒」の「hot hipot test 」が規定されており、また、アメリカのUL規格の「UL858」(ANSI/UL 858 -Household Electric Ranges)においても、同様の規定がされている。
参照「Testing & Standards 」

問題は、「1200V1秒で試験」の根拠となる、この「付属書A」の取り扱いであるが、日本においては、「IEC 60335−1」の日本版である「J60335-1」は「付属書A」が規定されている第4版対応でなくて、第3版対応となっている点であるが、これについては、「電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準について」(平成14・03・13 商第6号平成14年3月18日)があり、このなかで、「4 基準中で国際規格を引用する場合であって、表1、2及び3の中に当該国際規格に対応する基準がある場合にはこれを適用するものとする。」とされており、この表の中に、「IEC 60335-1 」がはいっている(この時点では、IEC 60335-1(1976),Amd.No.1(1977),Amd.No.2(1979),Amd.No.3(1982),Amd.No.4(1984),Amd.No.5(1986),Amd.No.6(1988)に対応)ところから、この「IEC 60335−1」の第4版(2001-05)の付属書A(AnnexA)は、規定とみなされうる。

また、このAnnex Aが「normative(規準)」でなく、「informative(参考)」である点についての見解は、下記の「IEC-J60065」の「附属書N(参考)ルーチン試験」の解釈(「J60065(オーディオ、ビデオ及び類似の電子機器−安全要求事項)の付属書N(参考)の取り扱いについて」平成16年11月27日)に準じるものとして解釈しうる。

(備考-基準適合確認(電気用品安全法第八条第1項 )

届出事業者は、届出に係る電気用品を製造、輸入する場合おいては、国が定める技術基準に適合させるようにしなければならない。

技術基準には、下記の二つの基準がある。

省令1項基準(我が国独自の基準)
(電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和三十七年八月十四日通商産業省令第八十五号)「1  電気用品安全法 (昭和三十六年法律第二百三十四号。以下「法」という。)第八条第一項 の経済産業省令で定める技術上の基準は、次の表の上欄に掲げる電気用品の種類ごとにそれぞれ同表の下欄に掲げる表に定めるとおりとする。 」
「附表第十 絶縁耐力試験 」)

省令2項基準(国際電気標準会議(IEC)が 定めた規格に整合化された基準)
「電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和三十七年八月十四日通商産業省令第八十五号)」」
「2  経済産業大臣が電気用品の構造、材質等から判断して保安上支障がないと認めた場合は、前項の規定にかかわらず、経済産業大臣が認めた基準を技術上の基準とする。」
「電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準の制定について」
「4 基準中で国際規格を引用する場合であって、表1、2及び3の中に当該国際規格に対応する基準がある場合にはこれを適用するものとする。」
表1.電気安全に関する基準」)

一方、オーディオ機器については、IEC 60065 「 Audio, video and similar electronic apparatus - Safety requirements 」(日本の規格名はJ60065)が対応しており、これについては、この「IEC-J60065」の「附属書N(参考)ルーチン試験」の中に、「N.2 生産工程の最後での試験」との記述があり、「N.2.1 絶縁耐圧試験」において、「表N.1−試験電圧」で、「定格主電源電圧≦150」のばあいは、「基礎絶縁」が試験電圧の適用個所のばあいには、「1130V」を、「二重絶縁又は強化絶縁」が試験電圧の適用個所のばあいには、「2120V」を、「初め、規定された試験電圧の半分以下を加え、それから1,560V/ms を超えない速さで規定値まで上げて1 秒から4 秒の間維持する。」とある。

この「附属書N(参考)ルーチン試験」の取り扱いについては、経済産業省からの「J60065(オーディオ、ビデオ及び類似の電子機器−安全要求事項)の付属書N(参考)の取り扱いについて」(平成16年11月27日)において、次のような見解が示されている。

すなわち、

「付属書N(ルーチン試験)は(参考)との位置付けであることから、電気用品安全法第8条第1項の技術基準としては適用されない。
しかしながら、同付属書N(参考)で定める「N.2.1 絶縁耐圧試験」を、電気用品安全法施行規則別表第3の「絶縁耐力について一品ごとに行う、技術基準において定める試験の方法と同等以上の方法」と解釈し、同試験に適用することは差し支えない。」

とし、さらに、

「1項基準の電気用品の完成品検査の絶縁耐力では、従前から「技術基準において定める試験方法と同等以上の方法」として「技術基準で定める試験電圧の1.2倍の試験電圧で1秒間耐えること」の耐電圧試験が行われてきた。しかし、J60065では付属書Nでルーチン試験の絶縁耐圧試験を規定していることから、それを採用することが望ましい。」

としている。

(備考 「電気用品安全法施行規則(昭和三十七年八月十四日通商産業省令第八十四号)」
(検査の方式等)
第十一条  法第八条第二項 の規定による検査における検査の方式は、別表第三のとおりとする。
「別表第三 検査の方式 (第11条関係) 」
 (2) 完成品について行う検査
その他の特定電気用品にあつては外観、絶縁耐力及び通電について一品ごとに技術基準において定める試験の方法又はこれと同等以上の方法により行うこと。)

これについては、次のサイト「JIS C6065(オーディオ、ビデオおよび類似の電子機器−安全要求事項)改正原案について」(2005年5月)も、ご参照いただきたい。

ここでは、

「一般に電気製品の安全を確保するために生産出荷時には所定の絶縁耐力試験が課せられています。
一方、 IEC60065第7版においてはルーチン試験が付属書Nに「参考」という位置付けで記載されており、これをもって生産出荷時の絶縁耐圧試験を課しているとはいえないという指摘がありました。
一方、関係当局との打合せの結果、 電気用品安全法施行規則別表第三「検査の方式」のなかの「絶縁耐力については一品ごとに、 技術基準において定める試験の方法またはそれと同等以上の方法で行なう」の内容が、付属書Nの要求におきかえて適用することについて問題がないという見解が出されました。
以上を受けて、 付属書Nの絶縁耐力試験の項目を本規格の付属書JA(規定)として入れ込み、製造ラインにおけるルーチン試験の中の絶縁耐力試験は 「規定」となりました。」

とあり、この付属書Nを「同等以上の方法」とみなして、付属書Nの絶縁耐力試験の項目を本規格の付属書JA(規定)として入れ込んだとしている。

このIEC 60065 「 Audio, video and similar electronic apparatus - Safety requirements 」(日本の規格名はJ60065)についても、、「電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準について」(平成14・03・13 商第6号平成14年3月18日)の表の中にはいっており(「International Electrotechnical Commission規格 (以下「IEC」という。) 60065(1998)に対応」と書いてある。)、この中の AnnexNは、規定として準用されるものと思われる。

なお、この「IEC60065」に対応するJISであるJISC6065(「家庭用電子機器の安全性」Audio, video and similar electronicapparatus−Safety requirements)の修正は、まだのようだ。

「IEC 60335-1 」に対応するJISである「JISC9335-1 」についても、(参考)のままのようだが、上記サイト「JIS C6065(オーディオ、ビデオおよび類似の電子機器−安全要求事項)改正原案について」にも「今後、日本工業標準調査会の審議を経てJIS規格として制定され、 その後、電気用品安全法の省令第2項の基準として引用される予定です。」とあるので、JISの整合化も、すでに視野に入っていると見て、いいのではないのだろうか。

以上のことから、電気用品安全法施行規則別表第三「検査の方式」のなかの「絶縁耐力については一品ごとに、 技術基準において定める試験の方法またはそれと同等以上の方法で行なう」の内容を、、「IEC 60335-1 」や「IEC60065」における付属書の要求におきかえて適用することについては、問題がないものと思われる。

(このIEC規格とEUの1973年の低電圧司令(the European Low VoltageDirective (LVD)73/23EEC)との対比表は、こちらのサイト「Official Journal C102 (2005/4/27) に追加された整合規格」ご参照)

以上、「絶縁耐力試験を、メーカーが1000V/1分で試験しているのものもあり、1200V/1秒で試験しているものもあるのは、どうしてなのか?」という冒頭の議論に対して答えるとすれば、以下のようになるだろう。

2012年5月6日日曜日

【読了】山岸俊男・メアリー.C.ブリントン『リスクに背を向ける日本人』 - 細々と彫りつける


【読了】山岸俊男・メアリー.C.ブリントン『リスクに背を向ける日本人』

読了した。

山岸氏とブリントン氏の対談である。

昨日電車で読んで、カフェで読んだら読み終わった。

山岸氏は社会心理学者だが独創的な人で人気がある。日本社会を安心社会から信頼社会へのシフトとしてとらえている。一方ブリントン氏は、シカゴ大学などを歴任して日本の高校生の就労の研究の著書もある社会学者である。ハーバードの社会学部長とライシャワー研究所の長も務めている。いわゆる知日派、親日派といえばよいか。

ふたりは旧来の友人らしく、ブリントン氏は自己主張の激しいアメリカより日本に研究に来たとき「ふるさと」のように落ち着いていたが、しばらくいるうちに、何事も遠回しな日本のコミュニケーション慣行にも欠点があるのではないかと気づく。そういう来歴が語られる。

いっぽう山岸氏は日本社会に収まりきらないなかなかの個性の持ち主で、アメリカの研究環境で自己開花させ、日本に帰ってきて教授会でみながネクタイを締める中タンクトップをきたというエピソードが語られる。

山岸氏の対談後の加筆が多く、少し山岸氏の主張が押し気味になっている。

2012年5月5日土曜日

大恐慌 ~ニューディール~ part2 ‐ ニコニコ動画(原宿)


31:18

2011年07月04日 18:11 投稿

動画の説明文:全文を表示

London Weekend Televison製作(1991)で、イギリスの歴史家GODFREY HODGSONをコメンテーターとした1929年を境に起きた大恐慌について、アメリカ、イギリス、ドイツを取り上げて、主に経済を中心に解説がされてい...

2012年5月3日木曜日

「オカアサン」〜松尾敬宇大尉の母 - ネイビーブルーに恋をして


何度もこのブログで語ってきた「平和への誓約」のなかの「松尾敬宇とその母」です。
シドニー湾を一望に見下ろす高みに立ち、

「よくこんな狭いところを通り抜けたものだ・・・母は褒めてあげますよ」

と言うまつ枝さんに、ロバーツ准将が「後悔していないのか」と聞きます。
「後悔しておりません」
と毅然と言う母に対し、思わず准将が敬礼するシーンです。

最初にこのアニメーションを取り上げたとき、
「戦争は悪いことですから二度と起きてはいけませんね」
というマスコミの質問に、まつ枝さんさんは答えなかった、と書きました。

今日はこの部分を再考してみたいと思います。

当時のオーストラリア軍が、松尾大尉らシドニー湾に突入し自軍を攻撃した敵国の潜航艇搭乗員を
最高の海軍葬で葬ったことは、両国民にとって戦後の友情のかけ橋となった出来事でした。

オーストラリア軍の目的には、勿論日本に対して
「オーストラリア軍の捕虜に対する処遇への考慮」を促するという意味もあったと考えられます。

この後、捕獲された潜航艇は、あたかも戦利品のごとく、国内を「巡業」し展示されました。
その目的は国民への危機意識の啓蒙と、戦時募金を募るための「見世物」だったと言われます。
ものごとには、ましてや戦時中の国家がらみの行動、そして外交の多くには一筋縄ではいかない
側面があり、一概に気高い意図だけであのような異例の葬儀が行われたわけではない、
というのも現実でしょう。

2012年5月2日水曜日

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